チャイロスズメバチについて
生息している地域が限られるチャイロスズメバチは希少なスズメバチといわれています。
見た目については、光沢のある真っ黒な腹部に体全体が茶色っぽいので見分けがつきやすいのが特徴です。
スズメバチのほとんどは腹部が縞模様となっているのですがチャイロスズメバチは比較的簡単に見分けることができるます。
スズメバチを見つけたときには、腹部の色や模様を確認してみると見分けられます。
次に大きさですが、大きさは、中型~大型になに分類されています。女王蜂で3センチほどで働き蜂で2センチほどになります。
オオスズメバチほど大きくはありませんがキイロスズメバチやモンスズメバチと同じくらいの大きさです。似たような大きさのスズメバチが多いので飛行しているときに見分けがつきにくいかもしれませんが止まっているときには、簡単に見分けられます。
スズメバチの特有の威嚇方法ですが地面の近くを集団で飛び回ることで威嚇攻撃をしてきます。凶暴な性格をしていて攻撃的といえます。巣の近くを集団で飛び回る蜂がいるようならチャイロスズメバチかもしれませんのでご注意ください。
刺されてしまうと引き起こす症状ですが、激しい痛みとともに赤く腫れあがるなどの症状があります。
そして、アナフィラキシーショックといわれる急性のアレルギー反応を引き起こすリスクがあります。症状としては血圧低下や呼吸困難。そして、けいれんを起こしたり意識を失ったりすることがあげられます。さらに、刺された人が15分ほどで心停止してしまったという事例もありますので刺されたら救急車を呼ぶなどの緊急性があります。
チャイロスズメバチの行動性
チャイロスズメバチは主に昼行性で、花や樹液、腐った果物などの甘いものを探すために飛び回ります。また、狩りのために巣から離れて、周囲を探索することもあります。チャイロスズメバチは、人が近づくと襲われることがあります。特に、自分たちの巣に近づくと、警戒心が高まり、攻撃してくることがあります。
チャイロスズメバチは社会性昆虫であり、女王バチと働きバチが集団で生活しています。巣を作り、採餌や育児を共同で行います。一般的に攻撃性が高いとされ、脅かされると刺すことがあります。また、人が近づくと巣を守るために群がって攻撃することもあります。
対応策
チャイロスズメバチに対する対応策としては、以下のことが挙げられます。
1.巣を発見した場合は、直ちに専門業者に駆除を依頼しましょう。
2 .野外で活動する際には、明るい色の服装を避け、暗い色の服装をする、甘い匂いのする物を身につけない、飲み物をカバンの中にしまうなどの対策をとりましょう。
3.家庭での対策としては、窓やドアの網戸をしっかりと閉める、空き缶やペットボトルの中に残った飲み物を捨てる、屋内に入れた果物やゴミ袋の中に虫が入らないようにするなどが挙げられます。
4.外で食事をする場合は、テーブルの上に蚊帳をかけたり、食べ終わった後はすぐに片付けるようにしましょう。
5.蜂が飛来してきた場合は、慌てずにゆっくりと動かないようにしましょう。また、手で叩いたり、走り回ったりしないように注意しましょう。
6.万が一、蜂に刺された場合は、できるだけ早く刺された部位を冷やし、医療機関を受診するようにしましょう。
以上のような対策を行うことで、チャイロスズメバチによる被害を減らすことができます。
チャイロスズメバチと他のハチの区別の仕方と見分け方
チャイロスズメバチと他のハチを区別するためには、いくつかの特徴を観察することが重要です。以下に、チャイロスズメバチと他の一般的なハチの見分け方をいくつかご紹介します。
●外見のサイズ: チャイロスズメバチは他の一般的なハチよりも大型であり、体長が20~30mmにも達することがあります。他のハチと比較して大きなサイズを持つ場合、それがチャイロスズメバチの可能性が高いです。
●色と模様: チャイロスズメバチの体色は黒と黄色の帯模様をしています。胸部や腹部に黒い斑点があり、黄色い横縞が入っています。他のハチと比較して、特徴的な体色と模様を持っていることがチャイロスズメバチの特徴です。
●頭部の形状: チャイロスズメバチの頭部は大きくて幅広く、特に目の周りに黒い斑点があります。他のハチと比較して頭部の形状や色が異なることが観察できれば、チャイロスズメバチである可能性が高いです。
●巣の形状: チャイロスズメバチの巣は球状であり、直径が30cm以上にも達することがあります。他のハチの巣と比較して非常に大きな巣である場合、それがチャイロスズメバチの巣である可能性が高いです。
以上の特徴を観察して、他のハチとの違いを見分けることができます。しかし、正確な判別をするためには専門的な知識と経験が必要です。疑わしい場合は、専門家や地元の害虫駆除業者に相談して助言を仰ぐことをおすすめします。