キイロスズメバチについて

キイロスズメバチは、日本全国に分布しているスズメバチの一種で、体長は約2.5cmで、他のスズメバチと比べて体が太く、脚も太く短い特徴があります。また、体の黄色い部分が鮮やかで目立ちます。
普段は人を攻撃することはありませんが、自分の巣や仲間を守るためには、噛み付いたり刺したりすることがあります。刺された場合、強い痛みや腫れ、発熱などの症状が現れることがあります。
巣は、木々や建物の壁、地面などに作られます。特に、古い建物や使われていない建物に作られることが多いです。
巣を発見した場合は、専門の業者に駆除を依頼することをおすすめします。自分で駆除しようとすると、キイロスズメバチに攻撃されるリスクが高く、危険です。また、巣を壊しただけでは、巣に残っている幼虫や成虫がいる場合があり、再び巣を作られることがあるため、駆除業者による確実な駆除が必要です。

巣の見極め方
キイロスズメバチの巣は、木の皮の隙間や地中に作られることが多いです。春先に女王バチが巣を作り、徐々に巣が大きくなっていきます。初期の巣は卵形で、大きくなってくると円形に近くなります。巣の外側は灰色から茶色がかった色になり、細かい凹凸があります。また、巣の出入り口の周りには巣を守る働きバチが常にいることが多いので、そこを観察することも大切です。

キイロスズメバチの毒性
キイロスズメバチの毒性は強く、刺されると痛みや腫れ、発熱、頭痛、嘔吐、めまい、蕁麻疹、呼吸困難などの症状が現れることがあります。また、アナフィラキシーショックを引き起こすことがあり、重症化すると命にかかわることもあります。刺された場合は速やかに医療機関を受診することが必要です。

習性
キイロスズメバチは、春先に女王バチが巣を作り、徐々に巣が拡大していきます。晩夏になると、巣の中に新たな女王バチが誕生し、古い女王バチは巣を離れます。秋になると、巣は最大になり、最大で直径60cm、高さ1.5mに達することもあります。
キイロスズメバチは、飛行速度が非常に速く、獲物を素早く捕獲することができます。また、巣を守るために攻撃的になり、襲われると複数の個体が同時に攻撃してくることもあります。巣に危険を感じると、100メートル以上離れた場所にいる人にも攻撃的になることが報告されています。

キイロスズメバチに刺されてしまった時の応急治療について
キイロスズメバチに刺された場合、以下の応急処置を行うことが重要です：

●刺された箇所の確認: スズメバチの刺し傷は通常、痛みや腫れを伴います。まずは刺された箇所を確認し、可能な限り速やかに対処しましょう。
●刺し抜かずにスクレーパーや爪で刺し子を取り除く: スズメバチの針は体に残らず、刺し子が刺された箇所に残ることがあります。スクレーパーや爪を使って刺し子を慎重に取り除きましょう。刺し抜こうとすると毒液がより深く注入される可能性があるため、刺し抜かずに取り除くことが大切です。
●残った毒液の拭き取り: スズメバチの毒液が刺された箇所に残っている場合は、清潔な布やティッシュで優しく拭き取りましょう。拭き取る際は擦らず、軽く押さえるようにします。
●冷却: 刺された箇所を冷やすことで、腫れや痛みを軽減させることができます。氷や冷たい湿布を使って、刺された箇所を数分間冷やしましょう。ただし、直接皮膚に触れる場合は冷却剤をタオルや布で包んで使用しましょう。
●症状の観察: 刺された後は、自身の症状を注意深く観察しましょう。アナフィラキシーショックなどの重篤な症状が現れた場合は、直ちに救急医療の専門家に連絡しましょう。

重要な点は、症状が重篤な場合や心配な場合は、すぐに医療専門家に相談することです。ハチの刺されは個人差があり、重篤なアレルギー反応が起こる可能性があるため、早急な対応が求められます。